第19話 昔のお花見シーズンは?

ここ数回、高松の池のお花見についていろいろお話してきましたが、今回はちょっと昔の話をご紹介します。

毎年多くのお花見客を集める高松の池。ある資料によると、その数は5~6万人を超えるとか。
しかし、地元で長年池に親しんできた皆さんの話によると、昔は今以上に多くの人で賑わったそうです。

高松の池の人気№1アミューズメント・貸しボート小屋のご主人が、高度成長期の頃の思い出を話してくれました。

昭和40年前後、お花見のシーズンになると県内からたくさんの観光バスが高松の池にやってきました。
池の周りは人で埋め尽くされ、人波をかき分けながらお花見をしたそうです。

休日には、朝の7時頃から貸しボート目当てに行列ができ、午前中の時点で3~4時間待ちになったとか。
しかもボートを借りた人たちが、制限時間を無視していつまでも返しにこないので、マイク放送で呼び戻したり、別のボートで迎えに行って強制帰還させたそうです。

ボートの数も今は30艘ほどですが、最盛期には200以上もありました。
またその頃、宮城県の気仙沼から4艘の漁船を譲り受け、遊覧船として周遊させていました。
漁船の屋根にゴザを敷き無理やり2階席を設けて、人で溢れんばかりの状態で遊覧していたそうです。

毎朝ラジオ体操をしているおばあさんからは、こんな話を聞きました。

お花見の後にはいつも大量のゴミが散乱します。
おばあさんの通っていた近くの小学校では、毎年この時期に池のゴミ拾いをしていたそうです。

かごを背負ったり大きな袋を担いだりして、皆で手分けしてゴミを拾いました。
時々、10円玉を見つけては大喜びしたとか。100円を見つけた時は、皆で取り合いの大騒ぎになったそうです。

長年、池の畔に住んでいるおじいさんからは、子どもの頃、密かに楽しみにしていたことを教えていただきました。

それは酔っ払いの喧嘩です。
当時、お花見の席ではひんぱんに喧嘩が勃発したとか。みんな酔っているので、手加減もなく、かなり激しい乱闘もあったそうです。
時に流血騒ぎや、もっとひどい時は池に放り込まれる人も出たとか。

なんとも物騒な話ですが、でも、それが子どもたちにとってはスリリングで面白い体験となったそうです。
おおらかな時代ですね。

もちろん、今の高松の池ではそんな騒ぎは起こりません。
皆さん、礼儀正しくマナーを守ってお花見を楽しんでいます。

今年も天気に恵まれ、いいお花見になるといいですね。

1903

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