第13話 高松の池メモリー 第1位

今回はいよいよ、みんなが選ぶ「高松の池メモリー」第1位の発表です!
といっても、おおかたの予想はついていますよね。

第1位は
もちろん、桜!

まあ、この結果は当然ですよね。そもそもお花見に来た人たちに質問をしているのですから。
前にも書きましたが、高松の池は日本さくら名所100選に指定され、岩手県でも屈指のお花見スポットです。

そもそも高松の池に、桜が植えられたのは明治時代のこと。
日露戦争に勝利したことを祝って、地元の有志により池の周りに1000本の桜が植えられました。
大正時代に入ると、高松の池は桜の名所として多くの花見客を集め、観桜自動車という桜見物用の車まで走っていたそうです。

しかし太平洋戦争を挟んだ時期には、桜の木が次々と切り倒され、周囲に雑草も生い茂り、荒れ放題になってしまいました。
それでも人びとは桜を求めて高松の池にやってきました。
戦争で疲れ果てた心をお花見で癒すために、多くの人が訪れたそうです。

これを受け、地元の人びとよる募金活動が始められました。
そして昭和24年に桜の苗木650本が植えられたそうです。
いま高松の池で見事に咲き誇る桜のルーツはここにあります。

「無名碑 MONUMENT」には、お花見をする様々な人が登場します。
その中に、お花見客と楽しくコミュニケーションする人がいました。
「さすらいの流し」ことポールふじむらさんは、お花見にきた人たちの宴席に飛び入りで参加し、唄で人の輪を繋ぐ活動をしています。

映画の中では、様々な世代の人たちがポールさんの伴奏で自慢の喉を披露してくれます。
(流しと言ってもポールさんの場合は、人に唄ってもらう流しなのです)
ポールさんの音楽と人柄が生む和やかな雰囲気をぜひ映画で味わっていただければと思います。
満開の桜は、北国の長く厳しい冬に耐えた人びとの心を癒し、開放的な気分にさせてくれます。

特に高松の池では、桜&池&岩手山というトリプルコンビネーションが人びとを高揚させ、何かを話したくなる気持ちにさせるのではないでしょうか。
そう考えると、「無名碑 MONUMENT」はこの時期の高松の池でしか生まれ得ない映画でした。
おかげさまで私も高松の池で様々な思い出ができました。

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第14話 高松の池の誕生
第12話 高松の池メモリー 第2位
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